April 2013

Title: All things WTAPS./第百六十一回「善いことと悪いことはいつも自分の中にある」

また映画の話で恐縮ですが
デザイナーに教えてもらってから気になって探していた
『PLEASANTVILLE』のDVDを
先日デザイナーが貸してくれたのでようやく観ることが出来ました。


古き良き時代の
潔白な一般家庭を舞台にしたモノクロのテレビドラマの中へ
90年代当時の現代の若者がタイムスリップしたことから
平和な街、プレザントヴィルに変化を齎すという内容。


と簡潔に言ってしまうと単純に聞こえますが
次元の違う人間同士の邂逅から
無知と閉塞と目覚めと混乱が、芽生え、交叉して
白黒の世界に少しずつ色をつけ始めると
観ているこちら側にも、何故色がついたのか
何故色がつかないのかを考えさせます。


そして、終盤、公平さの欠片もない異端裁判の場面で
変化を受け入れない白黒の旧住民が理不尽を唱えれば唱えるほど
顕になってゆく心理の深層が浮上するのが目に見えて
色つきの人たちが勝利するという確信の高揚感よりも
ああ、この人も目覚めるのだ、と
期待の入り混じった静かな興奮が胸を浸すのです。


虚飾に持ち込まれる現実の不快や脅威が
善いものしか存在しない白黒の街、どこへも続いていない短い道を
まるでその無知ゆえの怒り、排斥こそが虚無であると言うように
変化を受け入れ、それに胸を躍らせたものから
ぽつぽつと鮮やかにテクニカラーに染めていくという
その経過は軽快なのになぜか切ない、けれど笑ってしまう
そして最後に流れるAcross the Universeで
『観て良かった』と、ふっくら満たされた気持ちにしてくれる
そんな好い映画でした。


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Shiori Etsugu / PR

Title: All things WTAPS./第百六十回「テーマ」

あこがれの人の暮らしや生き方に憧れて
自分もそんなすてきに日々を送れたらいいなあと
思ったりします。
けども反面
苦労があったからこそその暮らしがあって、
犠牲があったからこそその生き方があって、
そう簡単には手に入れられるものではないのだなあと
つくづく思うのです。


僕はそろそろ40歳になりますが
そんな暮らしや生き方に憧れ初めてから20年近くが経ってしまいます。
いつの日か自分は自分なりに良しと思える日々を送ることができるのか?
それが最近のテーマでもあります。


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Tetsu Nishiyama / Director

Title: All things WTAPS./第百五十九回「伝達」

人間行動の中で「聞く」という事があります。
当たり前すぎて普段意識する事などない事ですが生きていく上で
とても大切な事だと最近痛感します。
何も意識せず話を聞いていると何も残りません。
耳を傾けて真摯に聞いていても言葉だけが記憶として残るだけです。
話す人に興味を持って、知りたいと思う、その心構えで
会話をしないことには耳にした事が自分のモノにはなりません。
 
話した内容を忘れた時、毎回、恥ずかしく、情けなくなります。
そしてまず、聞くことを正確に出来ないことには
相手に伝える事など到底できません。
自分の言葉として伝える、簡単なようですが
とても大切な行動の原理だと思います。


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Yasunari Iwasaki / Pattern Maker    

Title: All things WTAPS./第百五十八回「失敗は成功のもと」

ぶっ倒れるくらい大きな失敗をすることがあります。
寝ても覚めてもそのことばかり。
かなり落ち込みます。


そんな時は、失敗したこともそうなんですが、
なにより、やってしまった自分に一番がっかりします。
原因はずっと前から自分の中にあるものです。
今日の失敗は今日だけの失敗ではないんですね。
普段の自信が実は過信だったことに気づかされるわけです。


子供の時みたいにメチャクチャ怒られたりすれば楽なんですが、
世の中そんなに甘くないですから、誰も付き合ってくれません。
ちょっとジタバタしたら、あとは事が収まるのを待つしかなくて、
取り繕ったり、言い訳しても、ただ空しさだけが残るような、
そんな辛い時間が流れます。
早く解放されたいって心の内を読まれてるかのように、
嫌な気持ちはなかなか消えてくれません。


でも、この嫌な気持ちをどれだけ感じるかなんですよね。
ごまかさないで、とことん自分の「ダメ」を知る。
そして、今までテキトーに積み上げちゃったものを崩してから
今度はしっかり土台を作って、ゆっくり積み直していく。
逆にそうしないと、また同じ失敗を繰り返してしまいますから。


なんでもかんでも失敗すればいいというわけではないですが、
やってしまった失敗という、ある意味貴重な体験から
どれだけ学習できるかってことなんですよねえ。


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Naoyuki Inoue / Production

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Calender
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