January 2011

Title: All things WTAPS./第七回「ドライフラワー」

アトリエにはドライフラワーがあります。
意外に思われるのですが使い古されたVansと並んでいる姿は
あまり違和感を感じさせません。

そのドライフラワーを見て思ったことが
一度枯れてボロになってしまった花も紐で束ねて吊るすことによって
ドライフラワーとしてアジが出てくるということです。

それと同じようにWTAPSの使い込みすぎてボロくなった製品も
裾がほころびたパンツをカットオフする、
ジャケットの穴をワッペンで隠す、
擦り切れたシャツをステッチでリペアをするというように
ひと手間加えてあげるとボロからアジに変わります。

ボロとアジのどこが境目かは個人によって違いますし
アジとは便利な言葉に感じますが
アジが出てくるというのは実に格好良いなと思います。


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Yukiyoshi Shimada / Production

Title: All things WTAPS./第六回「お昼の時間」

ご存知の方も多いでしょうか。
WTAPSのアトリエでは毎日正午からお昼の時間が始まります。

12時少し前になると、その日の担当が弁当を買いに行き
残った者はお茶を淹れたり、テーブルの上の物を片したり
箸や各自のコップを用意して、弁当の到着を準備万端待ちます。
買って来てくれた弁当を並べ、各中身の確認が行われた後
じゃんけんで勝った人から順に好きな弁当を取っていきます。
ここで変な気遣いや遠慮は無用です。
というより、そういう政治はアトリエにおいて無用です。
ですから、どんなに遠くへ買いに行ってくれても
「ここは初出しです!」と自信たっぷりに供されても
美味しくないときは皆正直に感想を口にします。
信頼と感謝があるのをお互いに判っているので
少々物言いはぶっきらぼうかもしれませんが。

アトリエにはキッチンや調理道具が一揃い揃っているので
たまに作ったりなんかもします。
この日はお土産で頂いたうどんを茹でました。
天ぷらや薬味などは近所のお惣菜屋さんで調達。

昼食を食べながら、食べ終わった後も
1時間程度全員で話をしています。
その中で仕事の話が出てきたりもします。線引きはありません。
真剣に話し合ったり、涙が出るほど爆笑したり
毎日繰り返されるこの時間の齎すものっていうのが
実は結構小さくないと思っています。


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Shiori Etsugu / PR

Title: All things WTAPS./第五回「札」

名刺は自己紹介の機能を備えたツールであることは前提ですが、
会社なのか個人なのか=「背景」となる部分のアイデンティティを
一枚の札に集約しなければ、それは名前と住所が印刷されたただの紙です。
その「背景」が持つ重みと
そこに自分の名が記されていることの誇りとプライドを、
札を持たされることを許された側が抱かなければ
それもただの紙となるでしょう。

それらをもって初めて自らのアイデンティティが宿る守り神=守り紙となるでしょう。


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Tetsu Nishiyama / Director

Title: All things WTAPS./第四回「整理整頓」

WTAPSのアトリエには毎日お客さんがやってきますが、
「キレイにしてるんですね」と言われること、けっこう多い気がします。
年季が入った建物ですし、躯体ムキ出しで色気ある内装なので、
この場合のキレイは「整頓されてる」とか「片付いてる」という
意味だと思っています。

といっても掃除は週一回、金曜日の朝に少しやるくらいで、
いつも片付けに追われているわけではありません。
当番制ではないですし、誰かが口うるさく注意したりもしません。
アトリエで撮影がおこなわれることも多いのですが、
その際は物の移動すらしないで、ありのままを写してもらいます。


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少々繁雑でありながらも、この状態を維持できるのは
各々に整理整頓が任されているからだと考えています。
いつか誰かがやるだろう、ではなく
自分がやらなければいつまでもそのままだと思うことです。
だからこそ「いつの間にか片付いてる」が実現します。

道具はいつも同じ場所になくてはみんなが使いづらいですし、
どこかに物が積み重なっていては、何かをやるときに
いちいち片付けから始めなくてはいけません。
自分の部屋ではなく他のスタッフと共有する場所ですから
全ては仕事をするための整理整頓です。


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誰かに見せるためにやっているわけではありませんが
WTAPSのブランドアイデンティティが反影された作業場は、
自分達を知ってもらう上でとても参考になると思ってます。
一緒に仕事を始めるときに、まずアトリエに来てもらうのは
じつはそういうわけだったんです。


Naoyuki Inoue / Production

Title: All things WTAPS./第三回「SAS」

アトリエにある膨大な量の本や写真集、雑誌や漫画、CDにDVD。
WTAPSの製品を作る際に
それらを資料として読んだり、観たり、聴いたりします。
また、資料としてではなく個人の趣味として使うことも多々あります。

資料とはいっても服や小物などの
直接的な写真が載っているものばかりではなく、
むしろ、イメージであったり時代背景、空気感、
言葉やメッセージのように間接的なものの方が多いような気がします。
ですが、その方がそこから考えるというのはもちろんのこと
さらに掘り下げてみたり、広げていくといった
楽しみが残されているように感じます。

今回はSAS(英国陸軍特殊空挺部隊)に関する書籍。
3月に立ち上がりを迎える2011年春夏コレクションの
サンプル作成の際に目を通した数冊。
さて、どこにどう反映されているかはお楽しみです。
自分なりの解釈をしてWTAPSの製品を違った側面から見てみると
新たな発見があるかもしれません。


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Yukiyoshi Shimada / Production

Category
Calender
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