Title: 使いこなす。

僕は「使いこなされたモノ」にとても惹かれます。
例えば
写真の長靴です。
長く降り続いた大雨が上がり、
よく晴れた青空が広がるその翌日に見た
干してあった長靴です。

誰のものなのか分からないその長靴は、
恐らく持ち主であろう人の家の軒先に
前日までの大雨という大仕事の疲れを癒しながら、
一人静かにひなたぼっこをしているかのようでした。

一カ所穴があいてしまったのか、
自転車のパンクを直すキットできれいに修繕されたその箇所は
とても誇らしく見えました。
なんだかそれは長靴が「モノ」として使われることを
まっとうしている姿のようにも見え、
また持ち主は愛着がありながらも「モノ」を道具として使いこみ、
「モノ」とはけっして馴れ合った付き合いではないことを
示してるかのようでした。
それは使う側の「人」も
使われる側の「モノ」もどちらかが媚ている訳でなく
自立した関係で成り立っているようにも思えました。

だからもしかすると「使いこなす」とは
人がモノを使いこなすのではなく
モノが人を使いこなすのでもない。
たがいに近すぎず遠すぎない関係があって
成り立つのかなぁと思い始めてきました。


R0016146.JPG

Category
Calender
loading ...
Recent Posts
Archives
Links